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Organic express 雑誌「自遊人」 会社概要 農作業体験
おかげさまで創業20周年 自遊人

 
とかく雑誌の編集者は頭でっかちになりがちです。かくいう私たちも、食の記事を書けば書くほど、食に詳しくなっていくような気がしていました。でも、あるとき思ったのです。「私たちは米作りさえ知らない」と。もちろん、頭では知っています。田植え、草取り、稲刈りはもちろん、有機栽培の方法も、水管理のことも。でもそれらの知識は本で読んだり人に聞いたりしただけ。有機栽培がどれだけ大変か、土作りによってどう味の違いが出るかなんて、本当のところはわかるわけがありません。
 東京・日本橋にあったオフィスを南魚沼に移したのは2004年のこと。自遊人の田んぼ「自遊田」も5シーズンが経過しました。アイガモ農法、鯉農法、深水栽培、米ぬか除草・・・多くの方から指導していただいたおかげで、様々な農法で米作りの基本の「き」を学ぶことができました。
 実際にやってみなければわからないことも多く体験しました。無農薬栽培と減農薬栽培でどれだけ作業量が違うのか。肥料や植え方によってどれだけ収穫量が違うのか……。苗の形態によって、田植えの時期によって、雑草の生え方によってお米の味が変わるなんて、東京にいるときには想像もつきませんでした。毎日が発見の連続。5シーズンはあっという間に過ぎていきました。 そして私たちの興味は、次のステップに移りつつあります。それは「農業がいかに大変なのか、現実を肌で知ること」。
 現在、日本では食料自給率の向上が叫ばれています。同時に耕作放棄地がクローズアップされ、農業従事者の高齢化と跡継ぎ問題がマスコミで報じられています。そのなかで代表的な論調に「耕作放棄地に新規就農を促せば自給率が上がる」「株式会社の参入を促せばよい」というものがあります。
 しかし私たちは、この地で暮らすほどに、「果たして、ことはそんなに簡単なのだろうか」と思うようになってきたのです。
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現在、旧山古志村で行っている「山古志の美味しいお米を食べよう会」は、回数を重ねるごとに「大人の農作業体験会」に近くなってきています(もちろん子供も参加大歓迎です)。非効率の極みともいえる、山古志村の棚田の中でももっとも奥地にポツンと残された田んぼでの農作業体験は、ただ単純に「うわぁ、素晴らしい景色だなぁ」と思うだけでなく、様々なことを考えてもらうテーマが山盛りです。日本人と稲作の歴史を深く考えるのはもちろん、きれいごとだけでは済まない農業の現実や環境保全のことなどなど。自遊人では今後、そのような大人が考えるための農作業体験会を、日本各地で、様々なテーマで開催できたらいいなぁ、とひそかに思っています。
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