なにやら、選挙演説のようになってきましたが、ここまではメディアとしての勇ましい意見です。「そうだ!メディアがもっと頑張れ!」そんな意見が聞こえてきそうですが、残念なことに、現実的には私たちにそんな余力はほとんど残っていません。
雑誌の収益構造というのは5割以上をスポンサー収入でまかなっているのですが(だから従来は低価格で販売できました)、そのスポンサー収入がガタ減りとなった今、取材費さえ捻出することが難しくなってきました。
食品の販売も行っていますが、その収益からできる活動も限られています。当社が扱うのは小ロットのものばかりで、しかも多品種。すし屋で大トロが儲からないように、また酒蔵で大吟醸酒が儲からないように、まったく利益が出ない状況が続いています。
利益が出ているのは、企業のセールスプロモーションなどで食品を利用してもらったり、コールセンターや発送業務を請け負う法人販売部門だけ。各社の株主優待やキャンペーンが自遊人を支えているといっても過言ではありません。
とはいえ、悲観的になっていたら何も始まりません。
私たちは今、魚沼で農地を借りて農業従事者として認めてもらえるよう、努力しています。耕作放棄地のない魚沼で農地を借りるのは容易なことではありませんが、6シーズン目は今までとは違ったポジションで農作業に取り組みたいと思っています。
もちろん農業の素人である私たちができることは限られています。メディアとして語ることはできても、生産者という立場になったときには、魚沼産コシヒカリの高品質化を語るなど、滅相もないことです。
ただ、私たちは思うのです。評論するだけの評論家にはなりたくない。少しでも日本の食に貢献すると同時に、自分たちもその生産者のはしくれでありたい、と。
従来のような一物一価的ではない、真面目に作られた食品がもっと高く評価される新しい価格体系を作っていきたい。都市と農村との積極的な交流によって農産物に付加価値をつけていきたい。
私たちができることは限られていますが、自らも実体験しながら、日本の食に、日本の未来に、少しでも貢献したいと思っています。
株式会社自遊人 代表取締役
自遊人編集長 岩佐十良
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現在、全国の美味しいものを集めた食品のセレクトショップ「膳」を運営していますが、今後はさらに多くの真面目に作られた食品を皆さまに知ってもらえるように、インターネットショップを、ショッピングモール「オーガニック・エクスプレス」としてリニューアル中。小規模な生産者が気軽に出品できるように、様々なサポートメニューを用意しています。例えば受注代行。当社自営の受注センターを活用することによって、生産者は畑にいても田んぼにいても、旅行に出掛けていても、受注を逃すことはありません。例えば発送代行。当社の配送センターに一括納品することで、面倒な発送作業から開放されます。生産者と消費者を結ぶ「オーガニック・エクスプレス」。皆さま、どうぞごひいきに。 |
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