「なぜ自遊人は月刊化しないのか?」。
この質問は出版関係者からもよく聞かれる質問です。
自遊人は原則的に編集者が記者となって、全国を駆けめぐります。
昔はアタリマエだったこの編集記者制も今では風前の灯火で、編集者は机に座っている時間がほとんど。それによって業務は効率的になりましたが、“何か大切なもの”を失ってしまったような気がするのです。
自遊人という会社が『自遊人』を創刊したのも、そんな現状に大きな疑問を感じたから。だから自遊人編集部にはこんな3原則があります。
「どんなに仕事が大変でも妥協せず、給料が安くても我慢して、そのかわり取材費はケチらない」。
さすがにこの出版不況ですから、以前のように取材費を湯水のごとく、というわけにはいきませんし、編集記者制も一部変更してはいますが、それでもできるかぎり自分たちの手で雑誌を作っていきたいと思っています。
だから答えは現状では「NO」。
この出版不況下、数多く発行することを主目的にすれば、予算がないのですから必然的にクオリティは下がります。「だったら出さないほうがいい」というのが当社の結論。
それより現在は発信したひとつひとつの情報に責任を持ちたいと思っています。単に情報を垂れ流すだけでなく、「本当にいい」と思った商品を紹介して、さらに販売、メンテナンスまで手がけること。生産者とともに生きること。私たちはそんな体制をつくることに主眼をおいています。