| 当社で働くスタッフに課せられる大きなテーマが、「一人で何役こなせるか?」。編集部なら編集の仕事だけ、というわけではありません。私も、2006年4月に入社、学生時代のアルバイトも含めて約3年半の間に、本当にいろいろな仕事をさせてもらいました。
1)自遊人倶楽部の販促担当 2006年4月~2007年1月 入社して一番に取り組んだ仕事が、日本の伝統食や、有機栽培された農産物などを扱う「自遊人倶楽部」(現・自遊人の食品販売「膳」)での販売促進担当です。主に、取材をもとにメールマガジンで商品のPR、ウェブサイトの制作や更新を担当しました。 商品ラインナップを把握するだけでなく、自遊人ならではの商品の特性や美味しさを理解し、お客様にその商品を買いたい!と思っていただくための伝え方を考えるのが、最も難しかったですがとてもやりがいを感じました。たとえば、メルマガを出した直後に、紹介した商品が立て続けに購入されたりすると、一日中浮かれた気分になったものです。
2)ウェブ担当 2006年4月~2007年8月 自分でデザインやページの構造を考え、ソースを書いて……という実務作業もときどきありますが、主にはコンテンツ作りや、販促プランにそった更新スケジュールの作成、分担の割り振り。大きなリニューアルの際には、システム会社とのやり取りなどにも携わらせてもらいました。 自分たちの商品を効果的に販売するために、SEOやデザインについてもいろいろと勉強し、実践しました。日進月歩なフィールドであるだけに、今日勉強したことが1ヶ月後、1週間後にはもう古い情報ということもあり得て、そこが最も苦労しました。
3)別冊「SPRAY」の制作・営業 2007年8月~現在 本誌を作る傍ら、SPRAYという、バックカントリースキー・スノーボードに関する別冊を担当しています。創刊当初から、取材手配、デザイン発注、原稿発注などの編集作業はもちろん、スケジュールや制作費の管理、タイトル商標申請の手続き、1冊の雑誌ができあがるまでの多くの仕事に携わらせてもらいました。いろいろ失敗も重ねましたが、上司や外部スタッフの方々に助けられて、ここまでやってきたという感じです。新潟出身ながら、それまでスキーなんてほとんどやったことのなかった私に「スキーとスノーボードの別冊の担当なんてできっこない……」と、へこんだり胃の痛い思いをしたりすることも当初は多かったですが、日に日にこの世界にハマり、今では日焼けも筋肉も、もういっぱしのスキーヤー風です(滑りはへたですが)。 昨年からは、広告営業も担当しています。自分で作る雑誌を自分で売り込みに行くというのは、クライアントからほめられたときのうれしさも、欠点を指摘されたときの悔しさも、たぶんほかの営業マンの何倍も感じられていると思います。営業担当としてはまだまだ未熟ですが、目下の目標であるSPRAY黒字化のために、研究と勉強を重ね、引き続き精進したいと思っています。
4)自遊田栽培管理担当(=自遊人田んぼ部部長) 2006年4月~2008年3月、2009年3月~現在 上記3つの仕事と並行して、入社1年目から担当させてもらっているのが田んぼです。自遊人では、南魚沼市で自分たちで作っている田んぼ(自遊田といいます)が2枚あり、そこでコシヒカリを作っているのです。無農薬・無化学肥料のほか、いろいろな栽培方法にチャレンジしています。 新潟出身ながら、農作業の経験もほとんどなかったですし、まさか出版社に就職して、田んぼ仕事をするとは思いもよりませんでしたが……。とにかくお米が大好きなので、日々、いろいろな発見を楽しみながら、そして、農家の先輩たちにいろんなことを教えてもらいながら、楽しく農作業に励んでいます。編集の仕事が詰まってきたりして、疲れたなぁ……と思っていても、田んぼに入って体を動かし、土に触れ、汗を流すと、うそみたいにすっきりするんです。これは試してみる価値ありだと思います! 2008年は別冊の発行が続いたりしてあまり田んぼ仕事ができなかったのですが。ちなみに、田んぼ部は「部署」ではなく「部活」です。
5)山古志の美味しいお米を食べよう!会 企画・進行担当 2007年3月~ 旧山古志村というところで「山古志の美味しいお米を食べよう!会」と題した田んぼオーナー制度を企画しており、年に3回、農作業体験イベントを行っています。『自遊人』の読者や、自遊人倶楽部の顧客のみなさまに実際に山古志村に来ていただいて、田んぼで農作業を行っていただく企画です。その事前準備、用具・場所・交通手段の手配、協力してくださっている農家の方との交渉など、タスクは多岐にわたります。 年々、参加者も増えてきました。 本業である雑誌制作とはひと味違う仕事で、必要な知識もスキルも少し違いますが、本質としては同じと思っています。つまり、私たちがいいと思ったものを、読者のみなさまに嘘なく伝え、広めること。私たちが、実際に田んぼでお米を作って得た経験、農家の方々との交流から学んだたくさんのことを伝えて行くことで、農産物の価値や、農業についてもっとたくさんの人が関心をもってくれたら、そして、そこにあるさまざまな本当の問題についても、もっと目を向けてもらえたら、と思います。
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