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株式会社自遊人 代表取締役 岩佐 十良
1967年 東京・池袋生まれ
    (江戸庶民です。江戸庶民としては池袋は田舎者ですが……)
1989年 武蔵野美術大学四年次在学中に当社を創業。1990年に法人設立登記
2000年 自遊人創刊 自遊人編集長
2010年 農業生産法人 自遊人ファーム設立、代表取締役

最近の活動 2009年11月にTBS系のドキュメンタリー「情熱大陸」に出演。2010年は「TVタックル」でのコメント出演のほか、ニュース番組の特集等にも出演。また、食のプロデュースや農業問題の専門家として、行政府などが招集する委員を務めるだけでなく、さまざまな会議などにも出席。各地での講演も行う。著書に「人気の宿 覆面訪問記」(角川書店)、2011年3月には「農家になる!」(講談社)が発売予定。


当社は会社名のとおり、雑誌「自遊人」を発行しています。つまり「出版社」です。
でも「出版社なの?」と聞かれると、「うーむ」と悩んでしまいます。
なぜなら「他の出版社とはかなり変わっている」からなのです。

それでは当社は他社と比べて何がどう「変わっている」のでしょうか。

まず第一に売上構成比。
当社(子会社含む)の売上の7割が食品販売です。
出版はたったの3割。
食品会社が雑誌を作っているといったほうが正解かもしれません。
当然ながら働く人数も食品販売部門のほうが多い。
しかも扱っている食品が普通じゃありません。
普通じゃないって、本当は普通なのですが、今では「真っ当で普通の食」は貴重なのです。

例えば味噌。昔ながらの木桶天然醸造の味噌は全流通量のたった0.3%。天然醸造味噌は1年以上熟成させるのに対して、市場に出回っている一般的な味噌は三ヶ月でできあがる速醸法で作られています。
私たちはそんな貴重な味噌を雑誌で紹介するだけでなく販売も行っているのです。

そのほか当社で扱っているのは日本の主食、お米をはじめ、漬け物、だし、全国各地の美味しいものいろいろ。
とくにお米は日本一高品質な取りそろえで、例えばミシュラン3つ星の「かんだ」や、2つ星の「美山荘」へも卸売販売しています。

もちろん伝統食材だけでなく、お肉なども自慢の商品。例えば松阪牛は提携農場と提携精肉店があるため、本当に高品質なものが入手できます。精肉店と共同開発 した松阪牛ハンバーグも自慢の一品で……と話し始めるときりがないのですが、とにかく取扱商品には自信を持っています。

ところで、当社の本社は東京・日本橋ですが、実質の拠点は新潟県南魚沼市にあります。南魚沼と言えば米。当社では2004年からお米を育てていましたが、2010年には正式に農業生産法人「自遊人ファーム」を設立。 さまざまな栽培方法の実験を行い、栽培方法による食味の違いなどを研究しています。こんな出版社がほかにないのはもちろんですが、食品会社でもそんなに多くはありません。

カップラーメンやコンビニ食が禁止なのも出版社では考えられません。
カップラーメンやコンビニ食は忙しい編集者とは切っても切れないものです。でも食品会社と考えればけっして変わっていません。
だって、私たちの事業は「本物の食品、本当に美味しい食品を消費者の皆様に知っていただくこと」を目的としているのですから。

喫煙者を採用しないのも「食品販売業だから」という理由。
喫煙者は気がつかなくても、非喫煙者にはタバコのにおいはものすごく気になります。タバコのにおいが少しでも商品に付いたら(梱包材に付いたら)大変です。
もちろん社内は全面禁煙です。

さて、ここまで読んで「うーん」と頭を抱えてしまった方、当社には向いていません。「おもしろそうかも」と思った方、ぜひご応募ください。
当社の持論は、「なにごとにも好奇心がなければいい仕事はできない」。
米作りに興味なんてなくても、興味をもってやってみれば楽しくなる。
南魚沼なんて何があるの?と思っていても、住んでみたら楽しくなる。
人生、なんでも積極的に楽しめば、楽しくなります。

私は冬の間、バックカントリースノーボードという遊びをしていますが、実は何を隠そう、そんなことを始めたのは南魚沼に移住してきてから。
これが最高に楽しくてハマってます。社員の数人もこの遊びにハマり、ついに「SPRAY」という雑誌まで創刊してしまいました。

ちなみに若手社員に大胆な権限委譲をするのも当社の特徴。例えば「SPRAY」を創刊したのは入社2年目の女性でした。入社2年目から1冊丸ごとの制作だけでなく広告営業と損益計算までを任せています。

昨年からは日本の食品を海外に輸出する新たなプロジェクトも始まっています。この輸出プロジェクトは今後の当社の新たな軸となる「本気事業」なのですが、そのプロジェクトリーダーは入社3年目の女性。肩書きは「執行役員」です。昨年一年だけで、シンガポール、ロンドン、パリ、大連、瀋陽、上海、香港、ウラジオストク、ハバロフスクと、訪れた国は6カ国、9都市。語学力を活かして海外を飛び回っています。

正直、2〜3年目から仕事を任されるには、本人に大変な努力が必要ですが、頑張る人にはチャンスを与える、それも当社の社風です。

でもひとつだけ、勘違いしないでください。田舎に会社があるからといって「のんびりできるんだろうなぁ」と思っていたら、それは間違いです。仕事時間はたしかに東京の出版社よりはるかに短いです。徹夜は絶対にしませんし、土日の休みもあります。
でも春から秋にかけては田植え、草取り、水の管理、稲刈り等々の農作業がたくさんあります。農作業体験会の準備もありますし、地元のお祭りもあります。

もちろん農作業は当社では「部活動」ですし、農作業体験会の準備等は任意です。でも実際にそれらの時間を含めると、入社してから11月の収穫時期まで、完全なプライベートはほとんどないかもしれません。
「早く自分で仕事をバリバリしたい」という人にとっては、なおさら、です。

さて、いかがでしょう。
あなたにとって当社は「うーん」ですか? それとも「おもしろそう」ですか?

株式会社自遊人
代表取締役 岩佐十良


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