トップページ 枕の選び方

馬毛の枕のシャリシャリ感は、人によっては硬めに感じると思うのですが、もう少し柔らかめが好きな方にもおすすめできる枕はありますか?

馬毛は、寝具に使用される素材としては最高級で、通気性や耐久性についてはこれをしのぐものは無いのですが、やはりこの硬めの感触が苦手という方もいらっしゃいます。枕は、肌に直接触れるものですから、通気性や高さだけではなく、肌触りも重要な要素です。

硬めの感触が苦手という方におすすめしているのが、「ウールユニットピロー」です。ウールは、通気性も良いですし、馬毛と比べると肌触りがやわらかいのが特長です。

なるほど、この枕は馬毛のように硬くはありませんが、結構弾力もありますね。ところで通気性のよさというのは、空気を通すか通さないか、ということなのでしょうか?
空気を通すか通さないか、というより、寝具で重要になるのは、素材が呼吸しているかどうか、です。ウールも馬毛もそうですが、天然の素材というのは、人間と同じように呼吸しています。素材自体が湿気を吸収したり、放出したりして湿度をコントロールして、人間にとってもベストな環境を作ってくれるのです。

ただし、ウールだったら何でも良いか、というとそういう訳ではないんです。特殊な樹脂加工やウォッシャブル加工は、ウールの命である繊維の鱗を取ってしまうため、素材の呼吸を妨げる原因になります。薬品をなるべく使わずに、天然の素材の良さを活かしたものだけが、パワーを発揮します。

この枕は構造も特徴的ですね。

ウールユニットピローの中身は、天然のウールを使用した7つのパーツで構成されています。パーツはそれぞれ形がばらばらで、出し入れも自由自在なので、組み合わせによって、自分の好みの高さが簡単に作れます。フラットタイプで、若干低めですので、高さが足りないという方のために別売りのラテックスベースもご用意しています。微妙な高さの調整には、枕の下にタオルを敷いたりして、調整をしていただくこともできます。

どのようにメンテナンスしたら良いでしょうか?
天然のウールなので、ウォッシャブル加工してあるウールのように、洗濯機で丸洗いという訳にはいきませんが、ご家庭で手洗いしていただけます。型くずれの恐れがありますので、丁寧に洗って、干すときも平行にして干してください。大きめのキルトシートのパーツを一番上にしておけば、普通に使用している限りはこのパーツをときどき洗えば十分でしょう。他のパーツは天日で干せばOKです。

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ウールユニットピロー
天然ウール100%使用の「ウールユニットピロー」。中綿がパーツに分かれているので、高さ調節やお手入れも簡単。幅が広めなので、頭が落ちるのを気にせず、リラックスして眠りにつくことができます。やや低めなので、高さが足りない人は、ラテックスベースを下に敷いてご利用ください。



ラテックスベース
天然ゴムの枕ベース。枕の下に敷くことで、高さをプラスすることができます。ラテックスには通気穴が開けてありますので、熱がこもりません。ウールユニットピロー、スリーピースピローと一緒に使うことができます。