写真・文/岩佐十良、吉澤早苗(本誌)
前回は、“本沢温泉といえば”ということで、標高2,150mに湧く雲上の露天風呂を中心にご紹介しましたが、後半はまず、少しマニアックに泉質についてお話ししたいと思います。
まず、雲上露天風呂の泉質について、詳しい方はこちらの成分分析書もどうぞ。足下や湯船の脇からぷくぷく湧き上がるフレッシュなお湯は、白くどろっとしたにごり湯で、10分も浸かっていると完全にヘロヘロになってしまうほど強い泉質。
眺望の良さはもちろんのこと、この泉質の素晴らしさに編集部の温泉マニアたちの興奮は最高潮に!
ところが、宿にチェックインしてまたまたびっくり。実は、内湯はまた違う泉質で、これまたいい風呂なのです。
野天風呂は「酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉」で、かなりドロッとした成分の強いにごり湯。
内湯の泉質は「ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉」。微白濁で(湯船に付着した鉄色の湯花が透けて、かすかにオレンジ色に濁って見えます)さらりとした入浴感です。
と、ここまで読むと「な~んだ。それなら野天風呂のほうがいいじゃない」と思われるかもしれませんが、実は成分総計ではこの内湯のほうが上。
野天風呂の2,314mg/kgに対し、内湯は4,529mg/kg。
つまり成分は内湯のほうが濃いのです(ともに加温・加水なしの完全放流式)。
浸かればわかりますが、内湯もそうとういいお湯で、個人的にはこちらのほうが好きだったりします(日帰りの場合は別途800円がかかります)。 |