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古民家を移築した宿が並び、奥飛騨情緒あふれる福地温泉。
この人気温泉街から一本道を隔てた平湯川沿い、人工物がまったく目に入らない別天地に立つのが『草円(そうえん)』です。
まず目を引くのが、間口11間半、桁行7間半の切妻入り母屋造りの『煙香庵(えんこうあん)』。1836年に建てられた古民家は国の有形登録文化財にも指定されています。
黒光りする梁や板戸、囲炉裏などが歴史と年月を感じさせる空間に身を置くと、200年前にタイムスリップしたような気分に浸ることができます。
さらに、『草円』の大きな魅力のひとつが温泉。まず訪れたいのが180度のパノラマが目の前にドーンと広がる半露天風呂『福の湯』。
木の香が心地よい清潔な浴槽には、80mほどの距離の自家源泉から引いた源泉がかけ流されています。高温の自家源泉を、熱交換パネルを使い、一滴の水も加えず適温にしています。
さらに、手をのばせば川に届きそうなほどの絶景露天『森の湯』も圧巻。川への至近距離は奥飛騨随一。そのほか、ゆったりした広さの家族風呂も3箇所用意されています。
いずれもお湯に浸かれば、いかにこの風呂を造った人が温泉好きかが分かる心地よさです。
炉端でいただく料理も評判で、奥飛騨情緒を存分に堪能できます。
※自遊人2010年7月号別冊『温泉図鑑』より転載
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