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井門隆夫
(ツーリズム・マーケティング研究所主任研究員) |
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郡司勇(温泉研究家) |
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竹村節子(旅行作家) |
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辻真先(作家) |
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野口冬人(旅行作家) |
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藤田聡(温泉研究家) |
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松田忠徳(温泉学教授) |
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森詠(作家) |
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森まゆみ(作家) |
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岩佐十良(自遊人編集長) |
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ずっとずっと昔のこと、村人たち老若男女が河原に湧く温泉に浸かって、なごやかに談笑している様子が、「出雲風土記」などの古書にみられます。日本人は万葉時代以前から温泉を愛用してきました。時代が下って織豊時代には、太閤秀吉が有馬の湯へ何度も湯治・保養に出かけていたことが記録に残されています。
さらに時代が下って江戸時代に入ると、温泉は庶民の利用が活発になって行きました。病後の体力回復のため、あるいは一年を通しての労働に疲れた身体を癒すため、温泉地で数日の湯治生活を過ごすことによって、明日へのエネルギーをごく自然な形で補給していったのです。特に農山漁村の人々にとっては、一年のある一定期間を湯治場で過ごすことが、徐々にライフサイクルに取り込まれ、習慣化していったのでした。厳しい労働を余儀なくされる庶民にとって、その健康を管理するために温泉湯治は是非必要な「生活の智恵」だったのです。
温泉が身体にいいということは、そうした長い温泉体験の中でつちかわれていきました。その知識は親から子へ、子から孫へと代々語りつがれ、生活の中で実行されてきたのです。医学の未発達な時代には、山野に湧出する温かい泉がもたらす恩恵が、医師の代わりをも果たしていたからです。
そのすぐれた効能に対して日本人は「霊泉」という言葉をもって、感謝を現わしてきました。歴史のある、効能の顕著な温泉地には、必ずといってよいほど薬師堂、温泉神社、薬泉観音などが祀られています。これらは温泉の効力を示すとともに素直な感謝の気持をあらわす形として信仰を生んでいったからです。
千年を越える長い温泉とのかかわりの中で、私たち日本人はその土地土地の条件により、温泉の利用の方法、入浴の仕方、温泉生活の送り方など、より有効な温泉利用のシステムを実体験の中で工夫し、編みだしてきたのです。それこそが日本の温泉特有の「温泉文化」なのです。この温泉文化こそ世界に誇るべき財産ではないでしょうか。
温泉は大地の恵みです。いわば人類にとって共通の貴重な財産でもあるわけです。この限りない大自然の恵みを、私たちは次代へ受け継いで行く役目をも担っているはずです。この会が近年の短絡的な温泉ブームや視野狭窄的な温泉の捉え方に惑わされることなく、懐の深い、日本の温泉の持つ歴史と文化を踏まえた、本来あるべき温泉のあり方と人々の係りを模索する会であって欲しいと願っています。
※「温泉文化を守る会」を発足するにあたって、日本の温泉を育んできた、この国の風土、そして、温泉という大地の恵みをめぐる様々な生活、文化を守ってきた先人の後を受けついで、温泉文化をさらに次世代の人々に受け継いで行ってもらいたいと思います。
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| 野口冬人 のぐちふゆと (旅行作家) |
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| 昭和8年、東京都生まれ。登山関係の雑誌編集長などを経て、昭和48年、現代旅行研究所設立。『からだにいい湯治の旅』(実業之日本社)、『全国温泉大辞典』(旅行読売出版社)、『古書に見る温泉』(現代旅行研究所)など、温泉・登山・旅行関係の著作は約100冊。 |
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井門隆夫
(ツーリズム・マーケティング研究所主任研究員) |
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郡司勇(温泉研究家) |
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竹村節子(旅行作家) |
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辻真先(作家) |
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野口冬人(旅行作家) |
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藤田聡(温泉研究家) |
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松田忠徳(温泉学教授) |
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森詠(作家) |
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森まゆみ(作家) |
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岩佐十良(自遊人編集長) |
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