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(作家) |
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温泉は日本古来からの伝統文化である。
温泉文化を知らずして、真の日本人たりえない。かの文豪川端康成も明言していたように、温泉文化の真髄は混浴にある。混浴の素晴らしさは説明不要、知る人のみぞ知る。
わが恩師開高健に習い、ここに温泉文化愛好者マグナカルタ九章を掲げる。
一、天然の湯に入れ。
二、湯に首まで浸かり、耳を立てろ。
三、目をつむり、温かさを感じろ。
四、湯の中で手を回し、足で蹴れ。
五、過去を顧みて、感傷に浸れ。
六、温泉歓楽街を徘徊して、遊べ。
七、土地の酒を飲み、地元人の会話と歌を楽しめ。
八、湯の友と懇ろになり、淡く交遊せよ。
九、温泉はすべからく混浴を旨とすべし。
以上。
ただし、このマグナカルタを守ったからといって、その結果について、私は責任を持たないのでそのつもりで。
温泉文化を愛する者はオトナとしてのマナーを重んじ、すべからく自己責任で行動されんことを望む。
全国の温泉文化愛好者よ、団結せよ。 |
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| 森詠 もりえい (作家) |
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| 昭和16年、東京都生まれ、栃木県那須育ち。東京外国語大学卒業。 『週刊読書人』編集者、フリーの記者を経て、昭和53年『黒い龍』で作家デ ビュー。平成6年、自伝的小説『オサムの朝』で第10回坪田譲治文学賞を受賞。 主な著書に『燃える波濤』、『雨はいつまで降り続く』、『夏の旅人』、『少年記』、 『七人の弁慶』などがある。 |
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