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昭和4年建築の木造の本館建物も趣深いが、宿一番の名物は大正4年、先々代によって建てられた『千人風呂』。総檜造りの浴槽は、長さ15mと木造の大浴場では国内最大級。混浴で、女湯からは扉の鍵を持って入るという面白い構造。
その圧倒的な広さと湯量に、心も体も解放される。『千人風呂』に代表されるように、昔ながらの木造の大きな湯屋は一般に男湯か混浴が多い。しかし『金谷旅館』には、伝統的な建築様式を踏襲して建てられた女湯『万葉の湯』もある。こちらも木造の女湯としては日本一の規模。浴槽は4つに区切られ、異なる泉温になるよう工夫されているので、好みの温度を探して入ることも可能だ。
ほかにうたせ湯と泡風呂を備えた露天風呂と宿泊客用の貸切風呂『一銭湯』があるが、いずれも自家源泉をかけ流している。建物の風情とともに、良質な湯を十分に満喫したい。
滞在中、希望すれば、28㎝反射望遠鏡や10㎝屈折望遠鏡を備えた天文台で月や星を眺めることもできる。夏の夜の楽しみに、いかがだろう。
※自遊人2009年7月号別冊『温泉図鑑』より転載
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