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天橋立の老舗『文珠荘』の別館『文珠荘 松露亭』は、阿蘇海に面した文殊堂岬の突端にある。建物は、平屋造りの数寄屋建築。木の温もり感じる内湯、庭園風の露天風呂ともに風情があり、客室には海へとつながる庭園が備えられ、日本三景のひとつ、天橋立が目の前に横たわる。景勝地だけに人出も多いが、ここだけはひっそりと静か。山口瞳ほか、多くの作家も、この静けさを求めて訪れたという。
「茶を嗜んだ先代女将が、客室や庭園の造形など随所に茶道の精神を込めたんです」と女将。「この建物と絶景を愛していただける方の隠れ家でありたい」、それが宿の使命だという。
旬の食材を織り込んだ京風会席料理も、滞在中の楽しみだ。7月1日からは、宮津湾のトリ貝漁が解禁になるが、通常の3倍はあろうかという大きな身は濃厚な旨みで、食べ応え十分。
「ごく短い期間しか獲れない幻の味覚を、料理長自らが目の前で調理します。この味のために、1年前から予約する常連さんもおられます」という。今すぐ予約して、ぜひとも味わいたい!
※自遊人2009年7月号別冊『温泉図鑑』より転載
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