玄関から廊下を進み、階段を下りるとそこが湯小屋の入口。6~7人ほどが入れる素朴な湯船だが、その傍らには、別名「霊芝」と呼ばれ、その薬効から珍重されるサルノコシカケが!
なんと、木の湯涌に入れられ、そこでサルノコシカケの成分を付加してから湯船に入れられる仕組みになっているのだ。これが『延寿の湯』と呼ばれる、この宿の名物風呂である。サルノコシカケはとてつもなく高価。温泉に入れてしまうのはもったいないような気もするが……。
「私が自分で取ってくるのを入れているからできるんです。松の木に生えるのが最高の品です」
とは、周辺の山にも詳しいご主人の弁。母親をガンで亡くされたご主人が生み出した究極の免疫療法こそ、万座の湯プラス、サルノコシカケだったというわけだ。
この『延寿の湯』は男女別だが、露天風呂は昔ながらの混浴スタイル。10人くらいは楽々入れる大きさで、白濁するお湯のせいか女性でも気後れする人は少ないとか。
露天風呂から見渡す、白根山の雄大な自然が、気持ちまで開放的にするのかもしれない。誰が付けたか『月見岩露天風呂』という名があるのは、夜にはプラネタリウムのように遮るものなく満天の星、稜線を照らす月を眺めるから。
温泉は、胃腸や肝臓病、糖尿病にもいいとあって瓶に詰めて持ち帰る人も多い。夕食は、山の幸を中心に地の素材があふれんばかりでこれも宿の名物だ。
自遊人2004年10月号別冊『温泉図鑑・秋』より転載。 |
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| サルノコシカケ風呂。写真右側にサルノコシカケが温泉に浸されている。 |
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| 地の素材をたっぷりいただける夕食もなかなか。写真は名物の松茸入り湯豆腐。 |
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