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関越自動車道小出ICを出て国道352号を走ると、道沿いにいくつもの温泉が現れる。手前から薬師温泉、葎沢(むぐらさわ)温泉、芋川(いもかわ)温泉、折立(おりたて)温泉、大湯(おおゆ)温泉、栃尾又(とちおまた)温泉、駒の湯温泉。薬師と葎沢は芋川温泉からの分湯だから、実質は5つの温泉が並んでいることになる(さらに峠の先に銀山平温泉もある)。
その一番奥にあるのが毎分2,470リットルの湯量を誇る一軒宿、『駒の湯山荘』。正面には日本百名山、標高2,002mの越後駒ヶ岳。その登山道の入り口に建つ、冬季閉鎖のランプの宿だ。今では「ランプの宿」といっても本当は電気が引けるのに“引かない”宿もあるけれど、ここは本当に電気が引けない宿。途中の道路は雪崩の頻発地帯。電気を引くには地中埋設が必要で、そのためにはウン億円かかってしまう。
それはさておき……駒の湯山荘では、すべての湯船に目を疑うほどの湯量がかけ流されている。それはもう、配管パイプが破裂したのではないかというくらい。“ドバドバ”なんてものではなく、“ゴーゴー”といった感じ。泉温が約32.9度と低いため“夏向きの温泉”ではあるけれど、あの湯量と肌に泡がびっしり付く入浴感は格別だ(※日帰り利用は休憩舎のみ)。 |