酒も鍋も旨い!あの酒亭へ〜間人ガニ×男山

いとう【京都・三条】

旬を迎える極上のズワイ、しかも名だたるブランドガニと来れば、現地まで足を運ぶ価値あり!
美味いカニ、美味い酒、美しい芸妓衆……とそろったら、これ以上の贅沢はありません。
極上の間人(たいざ)ガニを味わいに、一路、京都『いとう(正しい店名はさかなへんに鬼)』へ。


“幻”の間人ガニを贅沢に会席で!

 京都は先斗町(ぽんとちょう)。芸妓衆が踊り唄う歌舞練場の目の前。『いとう』の目印である軒先の生け簀では100匹を超える蟹がうごめく。
 取り扱うズワイガニの産地は、間人をはじめ、鳥取、島根、兵庫は香住に浜坂など、日本海の名だたるズワイ水揚げ港。そのなかでも特に、“幻の蟹”と称される丹後・間人(たいざ)産の高級松葉ガニは文句ナシの味!
 京都のはずれに位置する間人港は、出入りするカニ漁船がたった5隻という小さな小さな漁港。その間人で水揚げされるズワイガニが“幻”と称されるのは、日本海側の数々の産地のなかでも特に、良好な漁場に恵まれているから。漁港から漁場までが程近く、カニ漁船は日帰り操業が可能。水揚げされた瞬間からどんどん旨みが逃げていく、いわば“鮮度命”のカニ漁では、この距離が大きなメリットになっているのだ。

「美味い」以外の言葉は見つからない!?
極上の間人ガニ

 『松葉蟹の刺身・焼蟹セット』なら、産地やサイズにより12,600円〜。間人産だと25,000円からいただける。少々値が張る印象があるかもしれないが、間人ガニの味わいは、数々のブランドズワイガニと比較してもまさに別格!
 ぎっしりとつまった身は、引き締まった歯ごたえながらホロリとほぐれる絶妙のやわらかさ。そして極上の甘み。
夢中ででカニにしゃぶりつく、最高の瞬間がそこには待っている。

しっかりとした旨みがあるのに飲み飽きない
『男山大吟醸』をご一緒に。

 極上のカニをもっと楽しむには、酒は国内外のコンクールで数多の金賞を受賞した『男山純米大吟醸』がおすすめ。
「フルーティでコクがある。なのに飲み飽きない。舌の肥えたお客さんは『男山大吟醸』ばっかり飲んでいきます。極上の蟹に合わせるのはこれがいちばん」と大将・伊藤高義さん。最上の杯を傾けながら、たまにお店に現れる芸妓衆といっしょに、美味しい蟹でもいかがカニ?
 松葉ガニ会席(コース)なら12,600円〜。産地やカニのサイズにより料金は異なる。間人ガニなど、産地を指定したい場合は電話で予約をしておいた方がよい。
 活カニ1杯を注文すれば、お造り、カニしゃぶ、焼ガニなどいろいろな味わい方で提供してくれる(7,000円〜)。カニ以外にも、海の幸を使ったメニューが豊富。日本酒に合う逸品も多い。酒は約60種、焼酎約15種があり、グラス500円〜。

店主おすすめのこの1本!

男山純米大吟醸(男山)

日本酒度/+5
酒米/山田錦
精米歩合/38%
使用酵母/非公開
酸度/1.3
●いとうでの価格 グラス 1,890円
●取り寄せ方法
直販不可。取り扱い酒販店を紹介
0166-48-3777(男山)
純米大吟醸 720P 4,850円


いとう(正しい店名はさかなへんに鬼)【京都・三条】
所在地:京都府京都市中京区先斗町歌舞練場前西北
TEL:075-255-5770
営業時間:平日17:30〜23:00LO、23:30閉店。日曜・祝日17:30〜21:30LO、22:00閉店
定休日:不定休
席数:カウンター12席、個室3室20席
電車でのアクセス:京阪本線三条駅から三条大橋を渡って左へ。先斗町通沿い、歌舞練場の前。駅から約3分京阪本線三条駅から三条大橋を渡って左へ。先斗町通沿い、歌舞練場の前。駅から約3分
車でのアクセス:名神高速道路京都東ICから国道1号、県道32号を経て、先斗町へ。近くに有料駐車場あり
地図:Yahoo! 地図情報
予約:可(予約しておいた方が無難)
(2009年12月2日更新)

個室も3室用意されている。気の合う仲間を集めてカニで一杯なんていかがだろう

間人港でのセリの様子。漁獲量が限られているので、本当に質のいいカニを手に入れるために熾烈な争いが……!