主役は魚沼の食材。そこにそっと手を添えるような料理です。
料理は、魚沼の野菜や伝統食を独自のアレンジで調理した創作料理です。見た目はフレンチのように華やかですが、ベースは日本料理。日本酒やワインにもよく合います。基本のだしは、かつおと昆布です。食材は、南魚沼産コシヒカリに雪室じゃがいも、にいがた和牛、美雪ます、魚沼わさびなど、ほとんど地元産のものを使っています。 「いい米がとれる魚沼は、やっぱり野菜も美味しいんです。素材そのものに力があるので、なるべく手を加えず、その美味しさが引き立つように料理しています」。 だから、味つけはごく薄め。醤油でこってりと煮た料理や、味の濃いドレッシングがかかったサラダなどは出てきません。調味料もドレッシングも、素材に合わせて、作れるものはすべて手作りしています。
たとえば、「にいがた和牛のあぶり握り」に薬味として添えられているのは、HATAGO井仙オリジナルの味噌とチーズを合わせた「みそチーズ」です。これをしっとりとローストした牛肉にのせて食べると、お肉の味わいがぐんと広がり、和牛のこってりとした旨味を堪能できます。そうすると二口目は少しさっぱりとしたくなるものですが、薬味として、大葉の刻みや大根の染めおろし、笹川流れの藻塩なども用意されており、さわやかな味わいも楽しめます。 魚沼サーモンのパルフェ仕立ては、魚沼の清流で育った美雪ますに、みょうが、きゅうり、柿のもと(新潟特産の紫色の食用菊)などを重ねたもの。みょうがやきゅうりが、サーモンのもっちりとした食感をやわらげ、濃い旨味をさっぱりと味わわせてくれます。
HATAGO井仙では素材の仕入れにもこだわっており、にいがた和牛は、品質を吟味して一頭買いしたもの。お米は、南魚沼産のなかでもとくに美味しいといわれている塩沢地区、宮田農産のコシヒカリです。塩沢産コシヒカリは米に旨みと香りの両方があり、ふっくらもっちりとしているのが特徴。それをHATAGO井仙オリジナルの味噌で作った味噌汁といっしょにいただきます。
食事のあとは、心地よい満足感に浸りながら、部屋に帰ってごろんとするのもよし、読書を楽しむもよし、人の出入りを気にせずに、すぐに部屋でくつろげるのもこの宿の魅力。HATAGO井仙は、仕事の合間の短い休日を、充実したくつろぎの時間に変えてくれる、そんな宿です。