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雪国A級グルメ 食材の情報公開に本気で取り組んだ日本初のプロジェクトです

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和泉屋 Izumiya
雪国A級グルメ総合評価

新潟県十日町市・松之山温泉
関越自動車道 塩沢石打ICからR353経由で約60分
ほくほく線まつだい駅下車、バスで約25分「松之山温泉」下車。




1. 「まくろびプラン」では、地元産の新鮮な野菜や天然のきのこ、山菜などを楽しめます。
2. 加工品や調味料は、昔ながらの製法で作られた無添加のものを使用しています。
3. 日本三大薬湯にも数えられる名湯を楽しめます。


松之山の恵みを守り受け継ぐ家族経営の小さな宿

若女将が惚れ直した本物の味
 松之山温泉は新潟県十日町市の山の中にある小さな温泉街です。山の斜面には美しい棚田が広がり、雪解け水と天水(降雨)によって生命力の強いおいしいコシヒカリが育ちます。四季がはっきりしているので畑作も盛んで、さまざまな種類の野菜が生産者の畑から直送されます。そばや豆類など雑穀類の栽培も多く、それらを使った加工品も充実。松之山郷産無農薬栽培の大豆を使用した豆腐や昔ながらの製法で作られた無添加の納豆など、品質の高い加工品が日常的に手に入ります。

 おいしいお米に採れたての野菜、無添加の豆腐や納豆などなど、都会ではなかなか手に入りにくいこれらのものも、松之山ではごく普通に毎日の食卓に上がってきます。春はウドやワラビなどの山菜、夏はかぐら南蛮や糸かぼちゃ、秋は天然のきのこ、冬は雪室野菜や雪国伝統の保存食などなど、山の恵みを挙げればきりがないほど。朝、山や畑から収穫してきた野菜に合わせて献立を決め、採れたての旬を堪能する、そんな昔ながらの食文化が、松之山には今も暮らしの中に残っています。

 松之山ではごく日常的な味わいも、他県から嫁いできた和泉屋の若女将には驚くほどの美味しさでした。そして、嫁いでから十数年、毎日食材を仕入れ、調理するうちに、改めてこの山の恵みに惚れ直したのだそうです。
 「松之山に来ていただいた方への本当のおもてなし。それは松之山の自然を感じ、空気を胸一杯に吸って、温泉に浸かって、松之山の産物でおなかを満たしていただくことではないかと思うのです」。
 そこで、若女将は『山のごっつお』のすばらしさをもっと知ってほしいと、松之山の食材をマクロビオティックで調理した『まくろびプラン』を考案。和泉屋の特別コースになりました。

 『まくろびプラン』の夕食には、「ぜんまいと百合根の白和え」や「ゆず大根」、「自家製ごま豆腐」や「里芋の玄米クリーム巻き」など、手をかけた野菜料理が次々に登場します。マクロビオティックは、できるだけ調味料を控え、野菜の持ち味を生かすことが基本の調理法。無農薬で育てた地場の食材を使い、動物性のだしや油、食材を使わず、調味には無添加・天然醸造の調味料を使います。ごま豆腐やこんにゃくなどの加工品もほとんどが自家製。一部、外から仕入れている加工品も無添加のものです。

和泉屋が一つ星の理由
 「動物性の食材を使わない」ということを除けば、マクロビオティックは雪国A級グルメのコンセプトそのものです。雪国A級グルメとは、地場の食材を雪国伝統の製法を生かしながら、丁寧に引いただしと無添加・天然醸造の調味料で調理すること。そのような意味で、松之山温泉・和泉屋の『まくろびプラン』は、完璧な雪国A級グルメといってもいいかもしれません。

 しかし今回の星認定は一つ星。この認定結果に納得のいかない人も多いと思います。理由は『まくろびプラン』と通常プランの夕食とでは、食材の選び方や使用する調味料、そして調理法もまったく違うからです。和泉屋では、『まくろびプラン』と通常のプランを明確に分けています。丁寧に引いただしと無添加・天然醸造の調味料で作られた料理は、『まくろびプラン』でないと食べられません。

 なぜなら、松之山温泉は他県からの観光客と周辺地域からの地元客、どちらも満足させなければならないからです。旅慣れた観光客は、その土地の食材をその土地の料理で食べたいと思うものですが、なかには山の中でも「マグロの刺身が食べたい」という人は必ずいます。また、使用する食材や調味料のすべてを『まくろびプラン』と同じものに統一し、その手間に見合った価格設定にすれば、地元客は「高い」と感じてしまいます。家族経営の小さな宿で2種類のコースを用意することはとても誠実で、自然な対応なのです。

 星は一つですが、『まくろびプラン』は間違いなく、食材と作り手の想い、環境のすべてが揃った雪国A級グルメのど真ん中。ちなみに『まくろびプラン』の料金は、通常コースのプラス3,000円。作る人の手間と時間、調味料の品質の高さを考えると、こちらが心配になってしまうほどの安さです。

 ところで、2種類のコースを用意したことで、徐々に『まくろびプラン』を注文されるお客様が増えているそうです。たとえば、「今回は通常のコースをいただいたけれど、次回はマクロビを食べてみたい」というように。

 「まくろびプランの食事を召し上がりながら、『ステーキも追加でね』とおっしゃるお客様もいるのですが、それはそれでOKなんです。松之山に来て「おいしかった!」と思っていただくことが一番。マクロビを召し上がっていただくことが目的なのではなく、松之山の食材の持ち味を引き出すためのマクロビですから」。

 若女将にとってマクロビとは、松之山にある本物の味を守り伝えるためのもの。松之山の澄んだ空気の中、温泉に入り、湯上がりには採れたて新鮮な「山のごっつお」をいただく。料理だけではなく、料理に至るこの流れこそが松之山のA級グルメなのかもしれません。

朝食には玄米の茶粥や湯豆腐など、胃をやさしく温める料理が並ぶ。納豆は松代産有機大豆100%で仕込んだ「みらい納豆」。お味噌汁の具は天然のなめこ。
食後にはカフェインレスのたんぽぽコーヒーを出してくれる。飲んでみたら本当にコーヒーのような味わい。


宿泊時の夕食例
まくろびプラン
松之山の山の恵みを楽しむ『まくろびプラン』。調味料の使用は極力控え、丁寧に引いただしで素材の旨味をじっくりと引き出した料理が並びます。通常の宿泊料理は素材の選び方も、献立も、使用する調味料もまったくちがいますので、この料理を希望する場合は、必ず『まくろびプラン』でご予約を。献立は食材の仕入れによって変わります。

1. レンコンスティック、切り干し大根、ぜんまいと白百合の白和え
レンコンを本葛で揚げ、海苔をふった一品。脂を流す働きのある切り干し大根をほんの少しのお醤油のみの味つけで。
2. キクイモのポタージュ
キクイモの成分は血糖値の急上昇を抑えるといわれている。デトックス作用もあり。
3. 手作りこんにゃくのお造り
松之山産のこんにゃく芋から作ったこんにゃくを、魚沼産のえごまのソースで。
4. 棚田鍋マクロビバージョン
松之山温泉名物「棚田鍋」。雪に見立てた大根おろしをたっぷり入れて。
5. ごま豆腐
和泉屋に昔から伝わる伝統料理の一つ。澄んだ色がとてもきれい。
6. 玄米雑穀ロール
玄米、ハトムギ、ソバの実、赤米、もちきびを海苔巻きにした一品。梅干しを薬味にしてさっぱりと。
7. 里芋の玄米クリーム春巻き
裏ごししたさといもに、玄米粉と豆乳のホワイトソースを合わせたクリーミーな味わい。
8. ゆず大根
酢と自家製のゆず果汁で味付けした香りのよい酢の物。
9. 松之山産コシヒカリ玄米ごはん 自家製漬け物
圧力釜でふっくらもっちりと炊きあげた玄米を自家製の漬け物といっしょに。
10. 鯉こく
和泉屋伝統の名物料理。くさみがなく、とても上品な味わい。鯉はからだを芯から温め、力をつけてくれる。
11. 豆腐アイスクリーム、越後姫
最後の締めは豆腐の手作りアイスクリーム。新潟特産の越後姫とともに。

松之山に来ていただいた方への本当のおもてなしは、松之山の自然、空気、温泉、食材をまるごと味わっていただくこと。豪華とか、煌びやかという言葉とはかけ離れているかもしれないけれど、そんな想いがあなたに伝わることを願っています。
和泉屋 若女将 小野塚裕子さん

もっちりとした食感で旨味の濃い、ものすごく美味しい玄米が食べられます。野菜の好きな人にもおすすめ。工夫をこらした調理法で野菜の多彩な味わいが楽しめます。味付けは全般的に薄味で上品。鯉以外は動物性の食材を使わないため、肉や魚が食べたいという人にはちょっぴり物足りないかも。そういう人には通常のプランをおすすめします。白米が食べたい人も通常のプランを。
認定調査員 山岸


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