魚沼産こがねもち玄米100%でつくった、珍しいきねつきもち
玄米もちは数あれど、このきねつきもちの美味しさは格別です。聞けば、もち米は自家栽培の魚沼産こがねもち玄米を100%使っているとのこと。実はこれは玄米もちの中でも非常に珍しいことなのです。一般に、玄米もちは食べやすくするために、もち米にうるち米を足して柔らかさを出しています。小林米穀店のきねつきもち玄米はこがねもち100%ですから、本来ならば、ほかの玄米もちよりも堅いはずです。
しかし、火を通したときの柔らかさはうるち米を足したおもちよりも柔らかいと感じるほど。驚くほどふっくらと柔らかな食感です。こがねもち100%で一体どうやってこの柔らかさを出しているのか、ご主人にその秘訣を聞いてみました。
すると「2倍だよ!」という答えが返ってきます。聞けば、玄米の浸水にかける時間も、米を蒸かす時間も、米をつく時間も通常の2倍の時間をかけるのだとか。その分手間も時間もかかりますが、この2倍の時間をかけることで、こがねもち玄米100%でも、ふっくらと美味しいおもちができるのだそうです。 自家栽培の魚沼産こがねもち玄米を使用 美味しさにはもう一つ理由があります。それは素材の良さ。「こがねもち」はもち米の最高級品種で、ふっくらもっちりとした食感と濃い旨みと甘みが特徴です。小林米穀店ではこのこがねもちを自家栽培しています。田んぼは、日本一の米処である魚沼地域の中でも、とくに美味しい米が育つと言われている十日町市川西地区にあります。土壌の良さは言うまでもありません。
農薬は苗のときに1回使用するのみ。病害虫の予防は米ぬかで行います。田んぼに米ぬかをまいておくと水面にぬかの油膜がはり、雑草が出てこなくなるのだそうです。雑草が生えてこないので稲もよく育ち、病害虫を寄せつけません。8月に一度田んぼを見せてもらいましたが、稲の姿の美しさが印象的でした。そうして丹精込めて育てたこがねもちを刈り入れ後に天日干しにし、甘みと旨みを凝縮させます。 ところで、小林米穀店のきねつきもち玄米は、生地に玄米のつぶつぶ感が残っているのが特徴ですが、このつぶつぶ感も美味しさの源です。おもちを焼くと、このつぶつぶがふっくらとふくらんで、柔らかいなかにも、少し弾力のある歯ざわりになります。この歯ざわりがほどよい変化となり、気がつけば2つをペロリと間食。おもちの食感と玄米の旨みを飽きることなく楽しませてくれます。
きねつきもち玄米の魅力は、柔らかい食感とほどよいつぶつぶ感、そして、玄米の甘みと旨みがぎゅっとつまった味わい。この魅力は、製造工程に2倍の手間と時間をかけることで引き出される。