塩分控えめの二五八漬
思わず名前を聞き直してしまった商品です。三五八漬ならぬ二五八漬の『こめ床』。聞けば、塩分控えめの健康志向に合わせて、一般的な三五八漬よりもやや塩分を少なくしたこめ床なのだそうです。
そもそも三五八漬って、ご存知でしょうか。三五八漬は、原材料の塩を三、米麹を五、米を八の割合で配合した昔ながらの漬け物です。米の麹が生み出す自然な甘みとすっきりとした旨みが特徴で、手軽に漬けられることから家庭料理で重宝されてきました。
三五八漬ならぬ二五八漬は、三五八漬の塩の割合を二に抑えた漬け物のこと。竜ケ窪温泉の『こめ床』は、その二五八の割合で塩と米麹と米を配合したこめ床です。ぬか床とのちがいは、お米のぬかを使うのではなく、お米そのものを使うところ。お米の甘みが効いたお漬け物になります。
漬けたときに大化けする美味しさです
原材料のお米は、濃い甘みと旨みが特徴の津南産コシヒカリを使用しています。「全国名水百選」にも選ばれた「竜ケ窪の池」の周辺地域で栽培したお米ですから、水の良さはお墨付き。きれいな水で育った美味しいお米に塩と米麹を混ぜ、自然発酵させてこめ床をつくります。
こめ床を仕込むのは冬季の仕事です。お米の収穫が終わり、竜ケ窪温泉の野菜の直売所が閉まると、こめ床の仕込みが始まります。仕込みの水も竜ケ窪の名水を使用。「寒の水」で仕込むことにより、こめ床の品質が保たれるのだそうです。そうして熟成させること約半年。夏には美味しいこめ床ができあがります。
取材に行くと、「まずこのまま一口食べてみてください」と、担当の金子さんがこめ床のパックをにゅっとしぼって、一口出してくれました。すくっていただいてみると「うわ、美味しい!」。こめ床をそのまま食べても「美味しい」と感じる味わい。自然発酵の香りが強く、塩もジャシジャシとしていて塩辛いですが、お米の甘みと旨みが広がります。
「こめ床をそのまま納豆に入れて食べるお客様もいるんですよ」と金子さん。竜ケ窪温泉でおすすめしたわけではないそうですが、こめ床の美味しさに気づいたお客様がご自分でいろいろと試し、新しい食べ方をおしえてくれるのだそうです。
「ぜひ漬けてみてくださいね。浅漬けなら1日、しっかり染み込ませるならば2日がちょうどいいと思います。とくにきゅうりが合いますよ」と試食用のこめ床をいただき、さっそく家で漬けてみました。
野菜にこめ床をすりこんで冷蔵庫で寝かせること2日…。すると、こめ床をそのまま食べたときの味とはまたちがった美味しさです。これは想像のつかなかった美味しさ! こめ床が大化けしています。にんじん、大根、きゅうりなど、手に入りやすい野菜で漬けてみましたが、根菜は野菜本来の甘みがよく引き出され、青味のある野菜はこめ床の甘みがなじんで、とても美味しくなっていました。
このこめ床は自然発酵によって引き出されたお米の甘みが特徴で、その甘みが素材の味とよくなじみ、とても美味しく漬かります。砂糖や甘味料を使っていないので、後味もすっきり。野菜のカリカリとした食感もほどよく残り、この食感も大きな魅力です。
つくるのも簡単です。野菜にこめ床をすりこんで寝かせるだけ。寝る前に仕込んでおけば、翌朝には浅漬けに。夜には味もなじんでいます。塩分控えめですが、お米の旨みが野菜にしっかりとのるので、満足感のある味わいに。ぜひお好きな野菜で試してみてください。
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