決め手は最高品質の素材
別邸仙寿庵では一年前に料理長が変わりました。京都の料亭で修行を積んだ料理長の料理は、地場の素材を中心に、京野菜なども使った目にも華やかな会席。
食材は水上産のものを中心に、全国から最高品質のものを取り寄せています。毎日のように使う野菜は、すべて顔の分かる地元の農園から。だしの素材も、昆布、かつお、まぐろ、さばの中からそれぞれ国内産の最高品質のものを選び、煮ものならばまぐろや、かつおの背節・血合い抜き、味噌汁ならばかつおの腹節・血合い入りを使うなど、料理によって細かく使い分けています。
ここまで品質に配慮していますから、調味料ももちろん無添加。使用しているのは、昔からの製法で造られた天然醸造の一級品です。これで料理が美味しくないわけがありません。最高品質のだしで食材の持ち味を引き出し、無添加の調味料で引き立てて、澄んだ味わいを楽しませてくれます。
「だしの素材は最高品質のものを選ぶようにしています。調味料は信頼のおけるメーカーが昔ながらの製法で作っているものを吟味して使っています。もちろん無添加。調味料も加工品も添加物の入っているものは使いません。料理では当たり前のことを、ふつうにやっているだけですよ」。
料理は旬のものを美しく盛り合わせた前菜に、お造り、煮物、川魚、肉料理、ごはんという献立。この日のメインは赤城山麓で育った上州黒毛和牛A5ランクのしゃぶしゃぶでした。このしゃぶしゃぶ、最高ランクの牛肉を使っているため、まさにお肉が口のなかでとろけるような食感。肉の甘みを存分に楽しめる一品です。
煮物は、新筍、ふき、菜の花の炊き合わせ。春の香りと苦みが楽しめる、この時季だけの一品です。
お造りは、桜鯛、本鮪、シマアジの旬の魚3点盛り。これがものすごく新鮮。海のない県、それも山の中でも、最高品質の本鮪が楽しめます。
締めの食事は、釜で炊いたあさりごはんと、すいとんでした。「すいとん」とは、小麦粉のだんごを根菜やきのこといっしょに煮込む雪国の伝統料理。素朴な味わいで体がほっこり温まります。
締めのデザートは和三盆のパンナコッタ。和三盆独特のすっきりとした甘みは、素材の持ち味を楽しむ日本料理の最後にぴったりです。
ところで、このパンナコッタの上に金柑の甘煮がちょこんとのっていたのですが、この金柑、脇役と思いきやデザートの主役を張るおいしさでした。薄く皮を残しながらとろんと煮てあり、これがものすごくおいしいのです。
最後の最後までハッとさせるおいしさに大満足。これが別邸仙寿庵の料理の評判が高まっている理由なのかもしれません。
仙寿庵のお値段は1泊36,000円から。客室数は全部で18室です。3万円台から始まる料金設定と客室数の少なさを考えると、最高品質のものを取りそろえるのも不思議ではないのかもしれません。日常から離れ、美しい田舎の旅館でごちそうを食べたい、という人にはおすすめの旅館。「別荘を持つよりも快適だから」と毎年長期滞在されるお客様もいるそうです。
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| 朝食はものすごくいい素材で作った「日本の朝ごはん」。だし巻きたまごや湯葉の煮もの、地場産なめこの味噌汁などが並ぶ。なかでも特注の加温器で温められ、パリッとした食感で出された海苔に感動。ごはんがひときわ美味しくなる。朝のデザートがつくのも女性にとってはうれしい限り。 |
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